BLACK=OUT
あとがき
「BLACK=OUT」をお読み下さり、本当にありがとうございます。
本作は、実に私が初めて書いた小説(と言えるのかどうか判りませんが)になります。
訳も解らず書き始めたので、それはそれは、最初は酷いものです(笑)
今だって大して変わり無いかもしれませんが、それは言っちゃいけないお約束ですよ?
ストーリーの基盤が出来たのは今から四年前、私が高校三年生の時でした。
その頃から、粗筋はほとんど変わっていません。
キャラクターデザインも多少は変更しましたが、いずれもマイナーチェンジの域を出るものではありませんでした。
昨年、いや一昨年の七月、小説として書き始めるまで、当初のプロットはほとんど動きませんでした。
――が、その間、キャラクターはずっと頭の中で動いていて、決して短くは無い年月の中で、確実に「生きているキャラ」に昇華してくれました。
結果として、小説化にあたり改めてストーリーを練り直すでもなく、結構行き当たりばったりに変更を加えながらも、一応は終わらせることが出来ました。
他のプロットでは、到底こんな無茶な執筆は出来ないと思います……。
色々な方の評価を総合すると、本作は「SFっぽさのある戦闘主体のファンタジー」になるそうです。
やはり戦闘シーンと、そして専門用語には泣かされました。
どうしても未消化な感が否めないので、次こそは――と思っています。
設定が多いので、よく見れば矛盾している点も多々あります。
多分私は把握していると思うので、見つけても突っ込まないであげてください(汗)
さて、ここで各キャラクターについて一言コメントを。
まずは日向和真。
最初の設定では「無口」だったんですが、どうしても(余計なことを)しゃべってくれるので、その設定は殺しました。
最後殺しちゃってごめんね……。
マークス=アーツサルト。
ボブカットが特徴の女の子ですね。デザイン的には、私の好み直球ど真ん中です。
彼女の壊れっぷり(自分の感情が把握できない状態)は、私自身の経験に基づいています。
プロット段階では、この設定は無かったんですが……気付いたらこうなっていました。
最後にはアグレッシブ(?)に大変身してくれたので良かったです。
宮葉小路利光。
恐らくは、私に最も近しい者。
私の性格は彼の(本編前半の)性格と二アリーイコールだと思ってください。
故に前半は、作者本人が全く感情移入出来ませんでした。
彼の扱いが酷いのはそのせいです。
第八章から性格が変わるので、そこからは意外と大好きなキャラになっちゃいました。
神林命。
最初はメインヒロインの予定だった巫女さんです。
巫女さんと言えば私の大好物です。なので次回作(朝露の約束)でも出てきますよ。
まあそれはいいのですが、彼女はメインヒロインとしてはどうもそぐわない言動が多すぎて、ヒロイン降格されました。
今はこの配置(マークスがヒロイン)でよかったと思いますが……命、ヒロインしたかった?
エレナ=フォートカルト。
何故か人気が高かった人です。
元々、彼女は存在しないキャラだったのですが、「死にキャラ入れよう」というコンセプトで誕生しました。
が、予想外にイイ人だったので、ストーリーを動かすキーとして自然と定着しました。
ああ、そうそう、服装の露出度がピカイチですよ、彼女は。
全身絵を、ここで公開した事はありませんが(笑)
構造的な欠陥を生まれた時から持っていた本作ですが、これからはそれを書き始める前に直すようにします。
ここだけの話、最終話を書いている最中に気付いた構造欠陥すらあった始末ですので……(汗)
それでは最後に、もう一度。
一年半に渡る長期の連載にお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
それではまた、次回作で。
二〇〇六年 一月七日、んぼ